幕田魁心

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16 歳の時に書の道を志してから 50 年、一人で書の世界に挑みそして、誰にも真似のできない変幻 自在な筆さばきを会得し、美の真髄を自分のものとした。 その筆から生み出される作品は圧倒的な力を持って襲ってきたかと思うと、隣にある作品は幼児が 描いたような自然体でほっとするものであったり、尊厳を有した重厚感のある作品まで多様な表現 となっている。 一本の筆から、このように異なる表現を見出せる書家は幕田魁心ただ一人である。

魁心のこれでもかというような圧倒的なエネルギーを吐き出す作品の前に立ち、それと対峙する時、多くの人がそのパワーとスケールの大きさに圧倒され一瞬たじろいでしまう。

それでも作品の勢いに負けずに見つめ続けると、真っ白な紙面の中に線一本一本が非常に繊細で、常人には描ききることが到底不可能な動きをしていることに気づく。

そして、徐々に白い光の中に漆黒の墨が浮かび上がり、絶妙なバランス感覚から生み出される間が、心の奥底を感性を強く刺激することになる。

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